開業をするには、まず税務署に届けを提出します。必要な書類は、下記の通りです。
●必要書類
青色事業専従者(家族で事業を補助してくれる人へ給与を払い、全額経費に出来る)を登録する場合は、青色事業専従者給与に関する届出手続が必要です。従業員がいれば、給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出が必要です。そうでない場合は前記の2通のみでOKです。
用紙はネットから最新版を入手できます。リンクからダウンロードしましょう。記入は難しくありません。順番に記入していけば完成します。
●決めなければいけないこと
「屋号」「事業の概要」「記帳の方法」を事前に決めておきましょう。
1) 屋号
屋号とはいわば「店の名前」です。個人事業から会社組織にする際に、会社名としてそのまま引き継ぐことができます。分かりやすく、愛着をもてるものにしましょう。私も屋号を持っています。
電話で「○○のかん吉です」と名乗ったりします。
2) 事業の概要
あなたの事業の内容を簡単に記入します。
私の場合は「インターネットコンテンツの作成、発信 ホームページの作成、代行」としました。
3) 記帳の方法
記帳の方法を選ぶ必要があります。具体的には、複式簿記と簡易簿記を選びます。
青色申告の税所得控除55万円を受けたい場合は、複式簿記を選びます。(簡易簿記は現金主義の簿記方法で、記帳が簡易に出来る代わりに、控除は10万円となります)
詳しくは青色申告の記帳を参照してください。
●法務局で類似屋号の調査
地域で活動しようとしているならば、一応近所に同じような屋号を使用している事業がないか、チェックしておきましょう。法務局で屋号を調査したいと申し出れば、無料で閲覧させてくれます。
商号登録(屋号を登録し、同一市町村内では同じ屋号を使えなくする)もできます。
しかし、法務局の人によると、商号登録には3万円かかります。登録する人はほとんど居ないそうです。
●税務署での手続き
書類を書き終えたら、税務署での手続きです。
事業の内容などについて、ヒアリングを受けるものだと思っていたので、緊張して税務署に向いました。私の場合は意外なほどあっけないものでした。その時の状況を紹介します。
まず、受付で開業する旨を伝えました。すると係の人が、申請書の内容をチェックしてくれました。
業務内容についてチェックが入ると思ったのですが、何も聞かれませんでした。
「書類の内容は良いですね。ではこれを総務課に提出してください」
と言われ、総務課に行きました。
総務課でも
「はい、承りました」
と言って、受領印をぽんぽんと押してくれました。所要時間は約5分です。
何も怖いことはありません。「たくさん稼いで、税金をたくさん払うよ」と宣言しに行くのですから、堂々を行きましょう!
ちなみに開業届けと青色申告の申請書は開業後2ヶ月以内に提出する必要があります(但し3月15日までならば1月1日から開業とできる)ので、注意してください。
※でも意外とルーズみたいで、6月ころに行っても、年初から開業としてくれる場合もあるようです。
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初心者が記帳をするなら、クラウド会計freee、多少簿記の知識があるなら、MFクラウド
の方が使いやすいとのこと。
銀行口座は営業性個人口座「ビジネスアカウント」がお勧め。屋号付き個人口座です。個人運営のネットショップオーナーさんに好評です。
最終更新日:2018.3. 8 | トラックバック(0) | 個人事業主になろう
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勉強になります!実際にされた方の意見は本当に重要というか、本には書いてないことなのですごく嬉しいです!ありがとうございます!
このホームページを見て、個人事業主として開業することを決意しました。
先週開業届けも出してきましたが、思っていたよりあっけなくて拍子抜けしてしまいました。
なにはともあれ、本当に参考になりました、ありがとうございます。
わかりやすいブログで参考にさせて頂きたいと思います。
確かに個人事業主で開業するのは簡単ですね。私も初めて開業届けを提出した際にはあっけなく終わりました。有益な情報をありがとうございます。
開業届けの記入欄には、事業の概要とか記帳の方法を選ぶ欄があって、何を書いていいかわかりませんよね。参考になります。
初めて開業届けを見た時、どう書いていいかわかりませんでしたので、参考になります。ありがとうございます。
お世話になります。
現在、個人で大工をしています。
今回、自分の使っている屋号を正式に登録したいと考えているんですが、登録をすれば なにかの番号など発行されるんでしょうか?
また、手続きは どこに なにを もって行けば良いのか教えてください。
また、商工会議所も関係あるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。