今まで順調だったものが、急におかしくなることがあります。
これを「問題」とよびます。
問題には必ず原因があります。問題を解決して再発を防止するには、原因を究明し、原因を直接対策しなければなりません。
●原因を推定・特定する方法
問題が発生する時と、問題が発生しない時では、どこか状況が違うはずです。これを変化点と呼びます。この変化点を探すことが第一歩となります。
変化点を探す時の切り口として、
1)いつ(時間)2)どこで(場所)3)何が(問題の種類)4)どの程度(数量、周期)
があります。
上記事項について、問題が「発生した」ときと、「発生しそうだけど発生しない」ときの「事実」を記述して、原因を絞り込みます。
例として、最近急激に売り上げが落ち込んでいる小売店の場合について、原因を分析してみましょう。
上の1)-4)について事実をまとめます
| 発生した問題 | 発生しそうでしない問題 | |
| 1)いつ | 二ヶ月ほど前から | 二ヶ月前以前 |
| 2)どこで | ○○町店 | △△町店 |
| 3)なにが | 売上高の減少 | - |
| 4)どの程度 | 特に週末 | 平日 |
次に、1)-4)の「発生した場合」「発生しない場合」を比較して、状況が異なる点「変化点」を記入します。これも事実のみです。
| 発生した問題 | 発生しそうでしない問題 | 変化点 | |
| 1)いつ | 二ヶ月ほど前から | 二ヶ月前以前 | 二ヶ月前に○○町に大型ショッピングセンターが開店 |
| 2)どこで | ○○町店 | △△町店 | ○○町店は駐車場が狭い 隣町店は食料品を売っている |
| 3)なにが | 売上高の減少 | - | - |
| 4)どの程度 | 特に週末 | 平日 | 週末は雨の日が多かった 週末は家族連れが多い |
これらの変化点をもとにして、原因の仮説を立てます。
【原因の仮説】
a)駐車場の大きい○○町の大型ショッピングセンターに客を奪われた
b)食料品を売っていない為、客足が遠のいた
c)雨が多く、客足が遠のいた
これらの仮説を、1)-4)で、矛盾が無いか検証します。
| 発生した問題 | 発生しそうでしない問題 | a) | b) | c) | |
| 1)いつ | 二ヶ月ほど前から | 二ヶ月前以前 | ○ | × | △ |
| 2)どこで | ○○町店 | △△町店 | ○ | ○ | × |
| 3)なにが | 売上高の減少 | - | - | - | - |
| 4)どの程度 | 特に週末 | 平日 | △ | × | ○ |
○は説明できる ×は矛盾している △は否定も肯定もできないことを示しています。
この結果から、a)が最も可能性が高いといえます。
△の部分はさらに事実を確認して検証します。今回の場合、大型ショッピングセンターが週末にセールを仕掛けており、客足が伸びている事が判明し、a)-4)も○として良いことが分かりました。よって、原因はa)であると結論付けました。
今回の原因はひとつでしたが、2つの原因が複合している場合もあります。
この手法は、技術開発系の職種の方にも役に立ちます。
まず、手持ちの事実で状況を分析して、不明の箇所(△)だけ追加の実験・調査を行えば効率的です。
最終更新日:2010.5.13 | トラックバック(0) | 論理的思考のすすめ
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